ピアノは、習い事として定着している楽器。ストリートピアノも増えたことから、「弾いてみたいな」と感じることが増えた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
身近な楽器である一方で、1曲弾くとなると、そのアレンジや難易度は無限大。だからこそ「自分はどの程度弾けるようになりたいのか」がイメージしづらい楽器ともいえます。そのため、自分は何の音楽を、どんなふうに弾いてみたいのか、事前に明確にしておくことが重要です。
ここでは、ピアノがどんな楽器なのか、全くの初心者でも弾けるようになる方法はあるのか紹介していきます。
「昔やってみたけど挫折した」「以前チャレンジして途中でやめてしまった」といった方も大丈夫!あらゆるタイプの講座を知り、自分に合った方法を見つけていきましょう。
ピアノってどんな楽器?
「ピアノ」と聞いてまずイメージするのは、楽器店などに売っているアップライトピアノでしょう。ストリートピアノとして、駅や施設に設置してあったり、自宅に置きやすいのも、このタイプです。
音色・響きが美しいアップライトピアノですが、一定の重量があることや、定期的に調律が必要なことから、実は初心者向けではありません。初心者の方は、電子ピアノから始めることをオススメします。
ここではピアノの特徴を簡単にみていきながら、どんな楽器か知ることから始めていきましょう。
歴史
ピアノは、鍵盤を押すと中のハンマーが上がり、弦に当たることで音が出る仕組みになっています。弦楽器と打楽器の要素を兼ね備えているため「打弦楽器」と呼ばれますが、本ブログでは分かりやすく「鍵盤楽器」にまとめています。
- 弦楽器:弦を響かせて音を出す楽器
- 打楽器:打つ、こする、振るなどして音を出す楽器
打弦楽器の観点から観た時に、ピアノの直接的な祖先と考えられているのが「ダルシマー」です。11世紀に中近東からヨーロッパに伝えられ、小さい槌で弦を打って音を出す仕組みでした。
その後「クラヴィコード(13世紀頃から出現、14世紀ルネサンス期に最もポピュラーな楽器)」、「チェンバロ(1500年イタリア生まれ)」が誕生し、現在のピアノの構造に近くなっていきます
ピアノの原型をつくったのは、イタリアのクリストフォリ(Bartolomeo Cristfori/1655~1731)です。爪で弦をはじいて鳴らすチェンバロは、音が強弱の変化に乏しかったことから、ハンマー仕掛けで弦を打って鳴らすというメカニズムを発明し、1709年にピアノが誕生します。
19世紀に入ると、音域・音量の拡大や確実に連打できるよう高性能な楽器へと発達し、現在に至ります。
名前の由来
ピアノの名前は、もともと「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」という名前で、クリストフォリが命名したものでした。
意味は「弱音も強音も出せるチェンバロ」です。
名前の中に出てくる「ピアノ・エ・フォルテ」は強弱を表しており「ピアノ=弱、フォルト=強」のこと。チェンバロからピアノに変わっていく過程で「音の強弱」が表現できることが特徴の楽器になったことから、このように命名されたわけです。
この名前を短くつめて、現在は「ピアノ」と呼ばれています。
特徴
ピアノの特徴は、メロディー、ハーモニー、リズムといった音楽の3要素をすべて1台で学べることにあります。
この特徴から、初心者が音楽を始める上で、最適な楽器と言えます。
種類
ピアノは大きく分けて4種類あります。
初心者向きなのは「電子ピアノ」です。アコースティックピアノを用意できるに越したことはないですが、電子ピアノは軽量な上に、ヘッドホンを使って練習することも可能です。
「夜の限られた時間しか練習ができない…」とピアノを諦めていた方も、電子ピアノならご近所を気にせず練習できますよ。
- アコースティックピアノ
指先で鍵盤を押し、その力でハンマーを動かし弦を叩いて音を出す仕組み。グランドピアノとアップライトピアノがある。 - 電子ピアノ(エレクトリック・ピアノ)
アコースティックピアノをデジタル化したもの。ピアノの音があらかじめ録音されており、鍵盤を押すと同時に再生される仕組み。コンパクトで軽量、調律の必要がない。ヘッドフォンの利用も可能で、音を気にせず練習できる。 - 電気ピアノ(エレクトロニック・ピアノ)
弦などをハンマーで叩き、音を電気信号に変換し、アンプとスピーカーから音を再生する仕組み。 - シンセサイザー
電子ピアノと同じ仕組みだが、音を切り替えたり重ねたりして多彩な音色を生み出すことが出来る。
弾き方
ピアノの弾き方には、大きく分けて3通りあります。
- ソロ
独りで演奏する弾き方。メロディ・伴奏を両手で演奏したり、メロディにハモリを加えながら演奏する奏法。ピアニストによく見かける奏法。 - 弾き語り
メロディを歌い、伴奏を弾く方法。シンガーソングライターによく見かける奏法。 - 連弾
一台のピアノを同時に2人で弾く奏法。
初心者向きなのは「ソロ」です。好きな曲が弾けるようになった時の満足はひとしお!ストリートピアノで演奏している自分をイメージしながら、練習してみてくださいね。
ピアノが初心者向きなワケ
ピアノが初心者向きなのは、鍵盤楽器だからです。左から順に低い音が並んでいるため、音の高低や音の配列が分かりやすくなっています。
「ド」の位置が分かれば、その日のうちに「ドレミファソラシド」を弾けるようになります。また、楽譜が読めなかったとしても、音階が覚えられれば、聞き慣れた曲のメロディを弾くことができるようになります。
鍵盤に触れるだけで音が鳴るピアノは、他の楽器と比べて音を慣らすまでのハードルが低いです。音楽の基礎を身につけるのにも役立つので、「楽器を始めたいけれど、何の楽器にするか迷っている」という方は、ピアノから始めることをオススメします。
自宅にいながら、ピアノを習う3つの方法
初心者にオススメなピアノですが、習いたいと思っても教室に通うのは腰が重い…という方、少なくないと思います。興味はあるけど、いつまで続けられるか分からないものに、高いお金は払えないですよね…。
そんな時に便利なのが、自宅にいながらピアノを習う方法です。
自宅で習う方法は、「講座DVDを見る」と「オンラインレッスンを受ける(コース制・単発)」の3通りあります。
あなたの生活環境と照らし合わせながら、自分にあった方法を選びましょう!
「講座DVD」でピアノを習う(スマホからの動画確認も可能!)
1つ目は「講座DVDを見る」方法です。
この方法がオススメなのは、次のような方です。
- 初心者・楽譜が読めない
- 自分のペースで習いたい
- 復習を繰り返し行いたい
- DVDプレイヤーがある(なくてもOK!)
- 緊張しやすい
講座DVDでピアノを習うメリットは、準備・移動・スケジュールを気にしなくて良いこと!
先生と直接顔を合わせるわけではないので、身だしなみを気にしなくて良いのも、案外メリット。朝起きてすぐ、夜寝る前になど「やりたい!」と思った時にDVDを再生するだけで良いので、気軽に受講できます。
また「DVD・教本を見る→ピアノを弾く→苦手な部分を復習する」を自分のペースで、何度も繰り返せることから、気長にやっていけるのもポイント。先生を前にすると緊張してしまう…という方にもオススメしたい方法です。
また、DVDプレイヤーがない方でも、スマートフォンから動画が見られるので、安心してくださいね。
教室は予約待ちの「海野真理(うみの まり)」先生
講座DVDのピアノ講師は「海野真理(うみの まり)」先生。
ピアノ教室を主宰し、お子さんからご年配の方まで幅広くピアノを教えていいます。
生徒さんからは「明るく、気さくで楽しい!」と評判で、教室は予約待ちの人気講師です。表情や語り口調も穏やかで、優しい印象があります。
- ピアノ教室「海野真理ムジカソナーレ」主宰
- 武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ専攻卒業
- 初心者が楽しめるようにレッスンを進めている
- モットーは「楽しく、自分らしく音楽を表現する」こと
- 「行列のできるピアノ教室」として大人気
- 受講者数1万8,000人突破
初心者が短期間で弾けるようになる、工夫がされている
さまざまなオンラインレッスンがある中で、海野先生のDVD講座が人気な理由は「初心者」と「短期間」に特化しているためです。初心者のつまづいやすいポイントや、続かなくなる原因が研究されており「初心者でも弾ける!」と思えるレッスンが展開されています。
- 指の動かし方がよく見える工夫をしている(上から、横からの映像)
- 楽譜にドレミと指番号が書かれている
- 1曲に3パターンずつ用意されている(①ドレミ・指番号入り②指番号入り③通常)
また、最も人気な理由に「練習曲のアレンジが子どもっぽくないこと」が挙げられます。せっかく練習する曲も、アレンジによって雰囲気がグッと変わります。簡単なだけでなく、音楽の雰囲気にこだわりを持っているのも、DVD講座の良さです。
参考に、違いを聞き比べてみてください!
丁寧な講座(レッスン)内容
講座は3部構成になっています。
第1弾から第3弾まで、初心者の負担にならない構成になっているので、1つずつご自身のペースで講座動画を見ていきましょう。
練習曲が少し古い…と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、いずれも名曲です。まずは名曲で指を慣らしながら、自信をつけていきましょう!
【ピアノの基礎】楽譜の読み方、指使い、リズムのとりかたについて
弾く曲/『第九 歓びの歌』、『組曲惑星より ジュピター』
セット内容/テキスト教本(A4版140ページ)、DVD1枚(112分)、レッスン用楽譜1冊
海野先生よりご挨拶
- 左手と右手の決まりごと、黒い鍵盤のお話
- 楽しく手拍子。リズムって?
- 指の使い方を学ぼう
- 和音を使って両手で弾いてみよう
- スキップのリズムと休符について
- ベートーヴェンの『第九』を弾いてみよう
- タイって?とっても便利な記号の話
- ホルストの惑星より『ジュピター』を弾いてみよう
- 五線に収まりきらない音が出てきたら?
ピアノをご自身で用意する必要がありますが、電子ピアノは5~6万円ほどで購入することが可能です!
指が動かせるようになる工夫
ピアノ初心者にとって壁となるのは、指をスムーズに動かせるようになるまで、少し時間がかかることです。これは練習あるのみ。ですが、その練習が楽しいものであれば、気持ちも前向きになりますよね?
一般的な指練習は、曲ではなく音の羅列を弾いて練習しますが、DVD講座は違います!知っている曲や、面白い曲で指を動かす練習をしていくので、気付けばピアノに向かい、知らないうちに上達していきます。
ラーメンの「チャルメラ」や「カエルの歌」、「キラキラ星」など、誰でも一度は聞いたことのある曲で指を鍛えていけるので「指が動かせないかも」という不安は、脇に置いておきましょう!
「コース制のオンラインレッスン」でピアノを習う
2つ目は「オンラインレッスンを受ける」方法です。
この方法がオススメなのは、次のような方です。
- 初心者・楽譜が読めない
- レッスン内容を繰り返し見たい方
- オンライン(Zoom、Skypeなど)に慣れている方
- マンツーマンレッスンを希望の方
- 楽器を自分で用意できる方
現代は仕事や授業がオンラインで可能な時代ですが、実は音楽教室でもオンラインレッスンの受講が可能です!
ピアノをご自身で用意する必要がありますが、電子ピアノは5~6万円ほどで購入することが可能です!
「思い立ったが吉日」を大切に、ピアノのある生活を始めましょう。
椿音楽教室
オンラインレッスンを展開している椿音楽教室は、教室とオンラインの両方を運営している音楽教室です。
担当制のマンツーマンレッスン
オンラインレッスンの良いところは、グループレッスンではないところ。
音楽教室によっては、グループレッスンをやっているところもありますが、マンツーマンレッスンでは、あなたのペースに合わせてレッスンが進みます。講師も担当制なので、希望や進み具合を踏まえてレッスンしてもらうことができ、安心です。
自由なスケジュール
音楽教室と聞くと「毎週●曜日●時から」といったイメージがありますが、椿音楽教室のオンラインレッスンは、10時~22時で自由にスケジュールを選ぶことができます。
レッスンのために予定をあけるのではなく、空いている日にレッスンをする感覚で始められますよ!
25種類以上の楽器コース
椿音楽教室は、ピアノ以外の楽器にも対応しています!
ピアノを続けていく中で「他の楽器もやってみたい…」と感じた時、新たに教室を探さなくて良いのもメリットです。
ピアノ、エレキギター、アコースティックギター、ウクレレ、エレキベース、ドラム、DTM 、声楽、ボーカル、バイオリン、サックス、トランペット、フルート、クラリネット、オーボエ、トロンボーン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、琴、ソルフェージュ・楽典、作曲、指揮
安心の無料体験レッスン
椿音楽教室は無料体験レッスンを用意しています。「気になる…」という方は、次の手順で申し込みましょう!
- オンラインLessonの体験申込フォームから申し込み。
- メールアドレスに体験レッスンの案内が届く。
- 内容に了承し返事をしたら、体験レッスンの予約完了。
- 予約確定メールで、当日の流れと事前準備を確認。
- 体験レッスン当日:開始時刻5分前に教室より体験レッスンへの招待URLが届く。
- URLへアクセスすると、Zoomでのビデオ通話がスタート。
- 約30分間、講師とのオンラインレッスン。
事前に必要になるものは、次の通りです。
- zoom
- パソコン、タブレット、スマートフォンのいずれか(WEBカメラ、マイク、スピーカー、イアホンも)
- インターネット環境
オンラインレッスンは初めてなので不安…という方も安心してください!スタッフと実際にzoomを使用して動作確認ができるので、椿音楽教室に問い合わせてくださいね。
「単発のオンラインレッスン」でピアノを習う
コース制のオンラインレッスンが「ちょっと高いな」とか「もっと気軽に始められると良いんだけど…」と感じた方は「ストアカ」での受講がオススメ。
ストアカは「教える」と「学ぶ」を繋ぐ場所。あらゆる種類のオンライン講座が提供されており、楽器やボイストレーニングはもちろん、英会話やヨガなどの講座も多数あります。
もちろんピアノ講座もあります!こちらもピアノを用意する必要がありますが、1時間当たりのレッスン単価もお手頃なので、オンラインに慣れている方なら、まずはストアカから始めてみるのアリですよ。
講師ごとに特徴があるので、講座や講師の特徴を比較して、自分にあった講座を探しましょう。
まとめ
ピアノは、初心者向きであるとお分かりいただけたと思います!
DVDを繰り返し見て、基礎固めをしっかりしたい方は「講座DVD」で、自分の希望に沿ったレッスンを作成して欲しい方は「オンラインレッスン(椿音楽教室)」、気軽に始めたい方は「ストアカ」でピアノの練習を始めましょう!
そして、指がピアノになじんできたら、お気に入りのミュージカル音楽をピアノで弾いてみてくださいね。